大規模修繕費に備える積み立てが経費算入できるように

これまで、外壁や屋根の塗装などの大規模修繕費用は、実施した年に修繕費として一括その年の所得から差し引くか、資本的支出として資産計上し翌年から減価償却により毎年分割して経費算入するかのどちらかの選択しかありませんでした。

・修繕費:建物を元の状態に戻したり、維持管理するための外壁塗装費用
・資本的支出:建物の資産価値を向上させるための外壁塗装費用

 通常、大規模修繕の費用の捻出するには、毎年、所得税を払った後のお金を貯蓄して備えるか、工事をする際に銀行から借入れるかの選択しかありません。
貯蓄は税務上の優遇はありませんし、銀行借入も翌年からの減価償却費よりローン返済が大きくなると現金流出がつづきます。
大規模修繕に備えるのも実施するのも賃貸経営にかかる負担は大きく、工事が中々実施できない物件も多数あります。

この度、昨年10月に国土交通省から賃貸関係団体が要望を続けてきた賃貸住宅の大規模修繕にかかる共済制度が認可されました。
これにより、大規模修繕費用を共済会への掛け金として積み立て、計画的に毎年経費算入できるようになります。

共済会は賃貸管理業の業界団体が母体となり、全国賃貸住宅修繕共済協同組合として運営されます。
利用するには長期修繕計画の作成が必要になります。また、利用できる範囲は外壁と屋根のみの見込みです。
共済会から具体的な実施内容が発表されたらご案内いたします。